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細井 文雄; 斎藤 健司*; 幕内 恵三; 小石 真純*
高分子論文集, 44(12), p.885 - 891, 1987/12
被引用回数:1 パーセンタイル:10.36(Polymer Science)セルロースを主成分とする多孔性微粒子にあらかじめ線を照射した後、サリチル酸存在下でMMA、MMA-MAc、MMA-Stなどのビニルモノマーをグラフト重合し、徐放性微粒子を調製した。同様に、サリチル酸非存在下でグラフトした微粒子は、含浸法でサリチル酸を吸着させ徐放性微粒子とした。グラフト微粒子の薬物吸着量はグラフト率のn次に比例して増加した。また、吸着は Langmuir の機構に従った。飽和吸着量はグラフト率にn次に比例した。これらの結果から、粒子内にグラフト率のn次に比例して吸着サイトが生成し、これに薬物分子が捕獲され徐放性微粒子となることがわかった。MAcやStを添加すると吸着サイトの生成数、吸着サイト間の相互作用の大きさ、吸着サイトと薬物の相互作用の大きさが変わり、吸着量が増大することがわかった。グラフトポリマーの構造を変えると効率良く薬物が吸着できることを理論的に明らかにした。
Y.S.Soebianto*; 吉井 文男; 幕内 恵三; 石垣 功
Angewandte Makromolekulare Chemie, (2484), p.159 - 168, 1987/00
被引用回数:8 パーセンタイル:45.51(Polymer Science)低結晶化度のポリ(4-メチルペンテン-1)(TPX)へアクリル酸(AAC)に比べ分子鎖の長い2-ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)とメトキシテトラエチレングリコールメタクリレート(M4G)の前照射法によるグラフト重合を行った。グラフト速度は、分子鎖が短いほど速かった(AACHEMAM4G)。照射条件による重合速度の影響では、真空中線照射空気中電子線照射空気中線照射の順であった。これはラジカル濃度に対応し、ラジカル濃度が高いほどグラフト速度は大きかった。グラフトポリマーの含水率は、同じグラフト率で比較してもグラフトモノマーにより異なり、AACM4GHEMAの順であった。AACの場合は、分子鎖が短いためにフィルムの中まで十分拡散し、均一にグラフト重合が起こるために含水率が高いものと考えられる。
栗山 将; 貴家 恒男
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 16, p.299 - 302, 1973/00
結晶性高分子の一次構造を変化させるために、バルキ性に富む非晶性構造単位を電子線前照射法でランダムにグラフトして得たポリエチレンの等温結晶化機構をDSCを用いて検討し、生じた構造変化を形態的立場から考察した。結晶化温度110,115Cで、所要時間結晶化せしめた後、直ちに(冷却することなく)融解加熱曲線を得た。そのときの融解エネルギーと結晶化時間との関係、さらに融解エネルギーを非晶域重量分率に換算し、Avramiプロットして求めた指数nが、原ポリエチレンでは4に近い値をとるのに対し、グラフト物では1.0~2.0の値に低下する。このnの値から前者では結晶核の生長が球晶状(3次元)成長をとり、後者では束状結晶化(一次元成長)することを明らかにした。